事故と応急処置<寝返り期>
4〜6ヶ月ころの“寝返り期”の赤ちゃんは、身近にあるものに手をのばして、つかんだりなめたりするようになります。寝返りしながら移動することもできるようになるので、まわりのものにぶつかったり転落したりといった事故が増えてきます。
油断は禁物!ベットやソファーからの転落事故
まだねんねの赤ちゃんだから・・・と、ママがつい油断して起こることが多いのがこの時期の転落事故。ベビーベッドの柵をはずしたまま寝かしつけたり、ソファの上に座らせておいた赤ちゃんが、ちょっと目を離したすきに頭から落っこちてしまうといったケースが多いようです。ベビーチェアの安全ベルトの締め忘れにも気をつけましょう。 もちろん、はいはいやよちよち歩きが始まったら一層の注意が必要となります。
応急処置
- 意識がある(泣く)かどうかを確認する
- 転落直後に大声で泣き、嘔吐やけいれんがなく、その後いつもと変わりがないときはひとまず安心です。ただし、頭を強く打った場合には後から症状が出てくることがあるので、2〜3日は様子に変化がないかを観察します。意識がない場合はすぐに心肺蘇生法を行い、救急車を呼びましょう(頭をゆすったりしてはいけません)。
- たんこぶができたら
- 冷たいタオルや保冷剤などで冷やしましょう。
- 頭から血が出たら
- 傷口を清潔なタオルかガーゼで圧迫して止血し、その後消毒します。頭部は血管が多いので出血量も多くなりがちですが、落ち着いて処置をしてください。傷が大きいときには病院(外科)へ連れて行きましょう。
こんな症状があったらただちに119番を
いつまでたっても泣きやまない
息の仕方がおかしい
ぐったりしている
顔色が悪い
けいれんする
吐く
耳や鼻から出血する
外傷がなくても頭蓋内骨折を起こしている可能性があるります。ただちに病院へ連れて行きましょう。
転落・転倒事故の多い場所とは? ここを重点チェック!
- ベビーベッド
- 柵は必ず上げておきましょう。また、つかまり立ちができるようになると赤ちゃんが柵から乗り出す危険性があります。この頃になったら布団に切り替えるようにしましょう。
- 階段
- はいはいを始めると階段を上って行こうとしますので、入口に柵をつけて入れないようにしましょう。
- ベランダ
- ベランダの柵のすき間が広いと、赤ちゃんが転落したり頭がはさまったりします。ネットを張るなど危なくない工夫をしてください。また、ベランダに物が置いてあるとそれを踏み台にして乗り越えてしまうこともあります。
- 玄関
- 段差のある玄関や縁側も危険な場所です。玄関や縁側に通じる扉はきちんと閉めておきましょう。
- お風呂場
- お風呂場には危険がいっぱいです。浴槽に転落した場合、ほんの少しの水でもおぼれてしまったりやけどをおったりする危険性もあります。お風呂場の扉が簡単に開かないような工夫も必要です。
ベッドや柵はSマークやSGマークのものを
Sマークは国の安全基準に合格したものに、SGマークは製品安全協会の安全基準に合格したものにつけられるマークです。
ベビーベッドをはじめ、ハイチェアや柵などを買ったり借りたりするときには、こうしたマークがあるかどうかを確認すると安心です。
骨折していることもある
転落や転倒をすると、骨折してしまう可能性もあります。外からではなかなか見分けがつきませんが、赤ちゃんに次のような様子が見られたときは骨折や内臓損傷の疑いがあります。すぐに病院(外科)へ連れて行きましょう。
・いつまでも痛がって泣く/打ったところを動かせない/腫れたり、青黒くなる/吐き気、嘔吐がある/血尿がある/顔色が悪い
応急処置:骨折の可能性があるときには副木で固定する
腕、ひじ、脚などが曲がっている場合は、板、ダンボール、新聞、雑誌などを副木代わりにして布を巻き、患部が曲がったままの状態で固定します。痛みがやわらぎ、病院へも運びやすくなります。ただし、首や背骨、腰骨が折れている可能性があるときには、そのまま動かさないようにして大至急救急車を呼びましょう。
監修/葛飾赤十字産院 院長 三石知左子先生

