妊娠初期からの基礎知識、妊娠・出産・育児相談、日記など、妊娠生活と子育てを応援

サイトマップサイトマップ
ヘルプヘルプ

HOME > >どうして不妊になるの?

あかちゃんほしい

どうして不妊になるの?

妊娠を望んで避妊をせずに性交をしているのに、2年以上妊娠をしないことを「不妊症」と言います。現在では、10組に1組の夫婦が不妊症であると言われています。
「不妊かな?」と思ったら、妊娠に至るまでのルートを詳しく検査し、不妊症の原因を突き止めます。
また、不妊症の半分は男性側にも原因があると考えられているため、不妊治療は男女共に受診する必要があります。

女性側の主な不妊原因

女性の卵巣から排卵された卵子は、「卵管」の入口付近で精子と出会って受精卵となり、細胞分裂を進めながら卵管の中を転がって、子宮にたどりつきます。
そして、「子宮内膜」というふかふかのベッドのような組織の中にもぐりこむと「着床」になります。これが「妊娠」までのプロセスです。

不妊治療の検査では、このプロセスのどこにトラブルが起きているのかを探します。
性交がうまくいっている場合、女性側の不妊症の原因としては次のようなものが考えられます。

排卵のトラブル

卵子が育たないか、育っても排卵できない状態です。次の6つの原因が考えられます。

 (1)ストレスや甲状腺機能障害などの影響で、排卵を促すホルモンがうまく分泌されない
 (2)加齢などの影響で、卵巣の働きが低下している
 (3)卵巣の表面の皮が硬すぎて排卵できない
 (4)黄体ホルモンの分泌が不十分で、基礎体温の高温相が続かない
 (5)卵胞(卵が入っている袋)から卵が飛び出さず、排卵できない
 (6)乳汁を分泌させるホルモン「プロラクチン」が多すぎて、排卵を妨げている

(1)〜(3)の場合には、主に「排卵誘発剤」という薬を投与して排卵を促します。 (4)の場合には、黄体ホルモンを補充します。
(5)の治療には、膣から針を通して卵巣に穴をあけるなどの方法があります。
(6)の場合、脳の下垂体に大きな腫瘍が出来ている可能性があるため、手術で取り除くか薬でホルモン状態を改善するなどの方法が選択されます。

卵管のトラブル

卵巣から排卵された卵が子宮にたどりつくまでの通り道「卵管」が詰まっていたり、狭くなっている状態です。特に多いのは次の2つの原因です。

 (1)性感染症による炎症
 (2)子宮内膜症による炎症

造影剤を注入して卵管の状態を撮影する「子宮卵管造影検査」や、水や空気を通す検査をして、卵管の状態を観察します。
軽い詰まりであれば、この検査だけで治ることもあります。
両方が完全に詰まっている場合には、体外受精が選択されます。

着床のトラブル

子宮にたどりついた受精卵が、うまく着床できないトラブルです。主に次の7つの原因が考えられます。

 (1)子宮筋腫か子宮腺筋症(子宮の筋層にできる子宮内膜症)がある
 (2)子宮内膜に小さなコブ状のポリープがある
 (3)手術痕や性感染症の炎症などで子宮内膜が癒着している
 (4)子宮が奇形になっている
 (5)卵胞ホルモン、黄体ホルモンの不足で、子宮内膜が厚くならない
 (6)子宮内膜が厚くなりすぎる
 (7)子宮体ガンがある

(1)は大きな筋腫の場合には手術で筋腫を切除したり、子宮腺筋症の場合には薬によって症状を改善させます。
(2)や(3)では、病巣部をはがして様子をみます。
(4)の場合は、形成手術が行われる場合があります。
(5)の治療では主にホルモンを補充する方法が行われ、
(6)は、厚くなりすぎた子宮内膜をはがして様子を見ます。
(7)の子宮体がんの場合には、残念ながら基本的には子宮を全摘出する必要があります。

子宮頸管のトラブル

精子が子宮に入るための通り道「子宮頸管」にトラブルがあり、精子が子宮にたどりつけない状態です。次のような原因が考えられます。

 (1)頸管の粘液が十分に分泌されない
 (2)精子を拒む抗体(抗精子抗体)がある

(1)では、卵胞ホルモンが不足していることがあり、このケースではホルモンを補う治療を行います。
または頸管に炎症があったり、精液に細菌がある場合(膿精子症)には、抗生物質を使用します。
(2)の場合は、妊娠のタイミング指導で効果が上がらない場合には、人工授精や体外受精に進むこともあります。

※これらの他にも「子宮内膜症」も大きな不妊の原因の一つです。

男性側の主な不妊原因

単「精巣」でつくられた精子は、「精管」という管を通って「精嚢(せいのう)」と呼ばれる精液がつくられる場所に入り、「尿道」を通って射精されます。
不妊治療の男性側の検査では、このルートのどこに問題があるのかを調べます。

精子をつくる機能のトラブル

精液を検査すると、精子に以下のような問題がある場合があります。

(1)精子の数が少ない
(2)精子の運動性が悪い
(3)精子に奇形が多い
(4)精液の中に精子がまったくいない

(1)〜(3)の場合、程度が軽ければ内服薬によって血液循環やホルモン分泌を促し、精子の状態を改善させます。
(4)のケースでは、まず精巣に精子がいるかどうかを検査します。精巣に精子が見られない場合でも、精子をつくる細胞を使って顕微授精で授精させることも技術的には可能です。
精子をうまくつくれない原因の一つには、染色体の異常があります。
しかし、少数でも精子がいれば、人工授精などの方法で妊娠を目指すことも可能です。
また、精巣から出ている血管に静脈瘤(精索静脈瘤)があると精子をつくる機能が低下するため、手術によってその部分を縛る場合もあります。

精子が外に出られないトラブル

射精までの道筋のどこかに問題があると考えられる場合、代表的なものとして2つの原因があります。

(1)炎症によって精管がふさがっている
(2)精液が膀胱に射精されてしまう

検査では、造影剤を注入してそれぞれの場所を撮影しながら、原因となる場所を探します。
(1)の場合、抗生物質を投与して炎症を治しますが、それでもふさがっていれば、顕微授精による妊娠が選択されることもあります。
(2)の場合、この仕組みは治せないため、人工授精や体外受精などの方法で妊娠を目指します。

不妊症の10組に1組は原因不明

以上のような検査をしても、どこにもトラブルが見つからず、原因が分からない場合もあります。
このような不妊症を「機能性不妊」と言い、10組中1組程度に見られます。
妊娠のタイミング指導、排卵誘発剤の使用、人工授精などを行いますが、それでも妊娠できない場合には体外受精が勧められることもあります。

また、生活習慣を見直すことで不妊症を克服できたという人もいます。
体を温める食べ物や適度な運動によって冷え症を改善する、ストレスをためないよう心がける、夫婦がもっとリラックスして性生活を楽しむなど、日常生活の改善点も見直してみるといいでしょう。

監修/三鷹レディースクリニック院長 天神尚子先生

PR

MENU

関連コーナー

はじめての方へ

はっぴーママ.comとは
月間30万人が利用する、妊娠出産育児の総合コミュニティサイトです。
メンバー登録すると
Q&Aの回答の閲覧、掲示板の閲覧書き込みなど、さまざまなメンバー専用のサービスを利用できます。
はっぴーママメンバーに登録する!
はっぴーママカード